今回は性交痛の体験談。
過去に性交渉の経験があるものの、しばらく期間をあけたら激痛で挿入できなくなってしまったという女性の方にお話を伺いました。
当為
解決を望む一方で、年齢的・金銭的な葛藤もあると話して頂きました。
- 挿入できなくなるまでのいきさつ
- 病院でのヒアルロン酸注射
- 自宅でのマッサージ、ダイレーター
- 入らないとわかって最もつらいと感じたこと
- 治療に際し年齢的・金銭的葛藤
もくじ
離婚後、恋人ができたが挿入時に激痛
今回ご協力頂いたのはたかさん。50歳の女性です。
当為
たかさん
元夫とは20数年レス気味でした。
離婚後、恋人ができ性交渉をしようとしたところ、泣くほど痛くて挿入できませんでした。
当為
もともと入らない兆候というか、そういうのはありましたか?
たかさん
でも、精神的な問題だったり、元夫がいわゆる大人のおもちゃを入れようとしていたこともあったりして、機械とか物はだめなんだろうなと思っていましたね。
膣が衰えるとかそういうことはあまり知らなくて、考えたこともありませんでした。
では、人生で初めて性交渉をした時には問題なく完遂できたのでしょうか。
たかさん
17歳くらいから数回そんな機会もありましたが、
同い歳くらいの人とか10歳上の人とか、
ところが社会人になってできた彼とは、今までに比べればそこまで痛みを感じることなく完遂できたと記憶しています。もちろん、それなりの痛みはありましたが。
当為
たかさん
病院でヒアルロン酸注射、自宅でマッサージ
年齢を重ねてから性交痛が発覚したたかさん。
なぜこうしたことが起こるのか、原因を探り解決策を模索していきます。
たかさん
何だよこの輪っかは?処女膜なのか?とあれこれ調べました。
ここは私も実際にいったことがある病院です。

たかさん
とりあえず、その日は膣口付近にヒアルロン酸注射をしてもらい、周辺をふっくら柔らかくさせ、塗布用女性ホルモン剤とオイルを処方してもらって自宅でマッサージをすることにしたそうです。
当為
たかさん
それ以外の日はオイルを塗って同じようにマッサージ。
1ヶ月もすればだいたいの人は挿入できるようになります、とのこと
不安になり、病院にメールで問い合わせをしたというたかさん。
たかさん
あれ、1ヵ月じゃなかったっけ?と思いつつ…
もししばらくマッサージを続けてもだめなら、切開とかレーザーとか他の方法を考えましょうとのことです。
当為
悩みが悩みだけに、余計に不安になりますよね…。
膣ダイレーターを使ってみるも苦戦
なんとかして性交痛を解決したいと思ったたかさん。
膣ダイレーターも購入しトレーニングしてみたそうです。
膣ダイレーターとは、膣の中に挿入して使う医療器具。
以下の体験談記事でも詳しく記載しています。
【処女膜強靭症 体験談】脚が開けなくなるトラウマを乗り越え、症状と向き合えた理由。膣ダイレーターでの挿入練習について。
当為
たかさん
そのままどんどん行けるかと思いきや2本目でいきなり苦戦。
それでもなんとか頑張って、マッサージで少しずつ広がり柔らかくなったのか、1ヶ月くらいで2本から4本目まで進みました。
しかしここで完全に停滞し、確か4本目はほぼ完璧になったはずが、いつのまにか4本目の半分までに戻りました。
とはいえ、うまくいかない現状に不安はつのります。
たかさん
問題の膣内の輪っか部分ばかり気にしていたけれど、
まだまだ長期戦になるような気もしてます。
性感マッサージに行ってみるも、激痛で大泣きの大騒ぎ
たかさん
当為
もう解決できるならばなんでもしたくて。
実際に行ってみて、どうでしたか?
たかさん
当為
気を失うほどの痛みが最もつらい
ここまで、たかさんが性交痛の解決のために試してきたことを書いてきました。
では、そんなたかさんが「入らないとわかって一番つらいと感じたこと」は何だったのでしょうか。
たかさん
泣くほど痛いなんて大人になるとそうないですよね。
これを我慢するなんてできないと本気で思います。
生まれて初めてと思うくらいの痛さだと感じたそう。
たかさん
出産が帝王切開だったので、産みの苦しみを知らない私が言うのもなんて思ったり。
人に話したらそんな痛みなんて大したことないでしょと笑われそう
私的には気を失う程痛いんですが…
当為
同じことをするにも、痛みそのものの大きさや感じ方は人それぞれだから、もうどうにもならないというか。
現在、挿入障害の治療は中断中
性交痛をなくすべく、ヒアルロン酸注射や自宅でのマッサージなどを試してきたたかさん。
たかさん
しかし、現在は治療を中断しているそうです。
たかさん
実は、膀胱結石やカンジダ症を発症しまして、現在治療中のため性交痛のほうは一時中断しています。当為
たかさん
純粋に恋愛を楽しみたい、でも年齢的・金銭的にも悩む
性交痛で悩み解決を望むたかさん。
しかし一方で、治療を続けることに葛藤もあるそうです。
たかさん
一方で、この歳になってまでと思ったり、娘のことや老後資金などいろいろなことにお金が必要だし、性交痛のためにお金をかけていいんだろうかとも思います。
当為
たかさん
でもなんだか女をあきらめるっていうのもひっかかるし、かといってできるようになったとしてもあと何年かのことだしと考えてぐずぐずしています。
最後に
今回は年齢を重ねてからの性交痛についての体験談をもとに記事を作成しました。
処女膜強靭症ではありませんが、同じく入らないことについての悩みであることや、当たり前にできると思っていたことができないという点など、共通する部分も多いと思います。
治療に対する年齢的葛藤については、20代前半の私は想像したことすらありませんでしたが、これから先ずっと女性として生きていくことに対する葛藤にも広く通じるように感じました。
当為