くまのめ

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【処女膜強靭症 体験談】脚が開けなくなるトラウマを乗り越え、症状と向き合えた理由。膣ダイレーターでの挿入練習について。

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こんにちは。当為くま@kannso_tekiです。

今回は処女膜強靭症の体験談です。

当為 くま

はるかさんにご協力頂きました。

  • 開脚できなくなるトラウマ
  • 挿入を目的としないことで精神的に落ち着いた経験
  • 膣ダイレーターを使った挿入練習

など詳しく聞かせて頂きました。

処女膜強靭症体験談の概要

今回ご協力頂いたのは、はるかさん。28歳の方です。

当為 くま

これまでのことについて、簡単に聞かせてください。

はるかさん

18歳の時に性交渉をしようとしましたが、激痛と出血のために中断。それがトラウマで脚を開くこともままならない状態になりました。しばらくして現在の主人と出会い、挿入を目的としないスキンシップを二人のスタイルとして心の安定を得ました。結婚後、手術をして処女膜強靭症と判明。現在はダイレーターを使った挿入の練習を行っています。

当為 くま

入らないとわかってから10年とは長いですね。

はるかさん

でも、ずっと悩んでいたわけではありません。紆余曲折しながらここまで来ました。

それでは、はるかさんにこれまでのことについてお話を聞いていきたいと思います。


初の性交渉で精神的トラウマ

当為 くま

初の性交渉でのトラウマについてお聞きしてもよいですか。

はるかさん

18歳の時、初めて性交渉を試みました。しかし裂けるような鋭い痛みと出血があり、我慢できずに途中で終わりにしてもらいました。本当に痛くて、そのあと過呼吸になるくらい泣きました。

当為 くま

それはショックでしたね…

はるかさん

もちろんショックなのですが、それよりも痛みへの恐怖が大きかったですね。それからは脚を開こうとしただけで体が震えるようになりました。相手の体が自分に近づかないように全身で抵抗するようになってしまいました。

お相手の方はとても優しく対応してくれたそうですが、一方でその気持ちが辛く感じることもあったそう。

当為 くま

お相手の方は、どのような反応でしたか?

はるかさん

「無理することないからゆっくり頑張ろう」と言ってくれました。

当為 くま

理解のある優しい方ですね。

はるかさん

そうですね。その優しさはとても嬉しかったです。でも私は心の中でこんなに痛いのに入る訳がないと確信していたので、いつかできると思っている彼との感覚のギャップがとても辛かったのを覚えています。


本気で悩み、苦しんだ3年半

当為 くま

ご自身がトラウマを抱えてから、どのような対処をしましたか。

はるかさん

他人にはなかなか言えない悩みでしたので、ネットに頼るしかありませんでした。でも当時は「指1本は痛いけど入ります」という相談や「自分の指で練習すれば大丈夫!」というアドバイス記事ばかり。私はそもそも女性器に触ることができないのであまり参考にはなりませんでした。

当為 くま

女性器に触るのが怖いというのは私もそうですね。自分の指でも入れるのを想像しただけでぞくっとします。

はるかさん

当時の私は本当にトラウマになっていて、脚を広げようとすると体が震え、自分でその場所に触れるだけでも吐き気を催すような状態でした。いろいろな記事を読んでは、入らないと言っている人も指なら出来るんだ。私みたいな人はいないんだ…ととても辛く感じていました

当為 くま

唯一の拠り所であるネットでも、なおさら孤独感を感じてしまったのですね。

その後、当時の恋人とはお別れし、別の方ともお付き合いしたそうですが、やはり性交渉はうまくいかなかったと言います。

はるかさん

新たにできた恋人とも、やはりうまくいきませんでした。性交渉を試みるたび、恐怖でどんどん心がすり減っていき、惨めで辛くて、劣等感に押しつぶされそうでした。

性交渉がうまくいかないことは、恋人との関係性にも影響したそう。

はるかさん

普段は優しく励ましてくれる人でしたが、険悪な雰囲気になってしまうことも何度もありました。私からの全力の拒絶を受け止める相手も、精神的に相当きつかったと思います。

はるかさんが本気で悩み、つらい思いをしていたのは、入らないと分かってからの3年半。ではこの後、どんなきっかけで悩みから少しずつ解放されていくのでしょうか。


挿入をゴールにしない

21歳の時、現在のご主人とお付き合いを始めたはるかさん。理解あるパートナーと挿入を目的としない2人のスタイルを見つけたことで、それまでと比べ思い詰めて悩むことはなくなったそうです。

はるかさん

「私は普通に性交渉ができない。努力をしてきたけれど、きっとこれからもうまくいかないと思う、正直もう諦めている。」
交際を始めるにあたり、本心を彼に話しました。

当為 くま

現在のご主人は、当時どのような反応でしたか?

はるかさん

とても理解してくれました。付き合いたての頃は私の意志で何度か試しましたが、やはりうまくいかず。
それからは、挿入=目的・ゴールとすることをやめました

当為 くま

それによって、はるかさんの心境に変化はありましたか?

はるかさん

それまでは性交渉=恐怖でしたが、スキンシップとして楽しめるようになりました。

それから結婚するまでの6年間、今までのように深く悩み抱え込むことはなくなったと言います。

はるかさん

もちろん、本心では最後までできるようになりたかったですし、子連れの女性を見て泣きそうになることもありました。
でも、自分を受け入れてくれるパートナーを得て、性生活の充実を感じられたことでかなり精神的に救われ、悩む時間がぐっと減りました。主人には感謝しかありません。


手術を受け、処女膜強靭症と判明

現在のご主人と結婚後、病院で処女膜強靭症の手術を受けたはるかさん。

  • 婦人科の検診を受けられるようになりたい
  • 子供がほしいと思う時がくるかもしれない
  • 性交渉が最後までできるようになりたい

このような理由から、病院を受診し手術を受けたそうです。

はるかさん

実は私、手術をしてから処女膜強靭症だとわかりました。

当為 くま

どういうことですか?

はるかさん

病院で診察を受ける際、久しぶりに脚を開いたらパニックになってしまい、とても診てもらえる状態ではなかったんです。
先生に処女膜を切ったから前より痛くないはずと思えば前に進めるかもしれないと手術をお願いしました。

当為 くま

処女膜強靭症の存在はご存じだったものの、自分ができないのは、完全に精神的な問題だと思っていたのですね。

はるかさん

手術が終わってから先生に「切開だけで済ませる予定だったが、きちんと診たら処女膜強靭症だったため一部切除しました。」と教えていただきました。まさに、自分はメンタルの問題だと思っていたので驚きました。

一気に問題解決に近づいたように感じたというはるかさん。しかし、手術をしても挿入への恐怖は残ったままでした。


ダイレーターによる挿入の練習

病院で処女膜切除手術を受けたものの、精神的な問題は消えませんでした。そこで診察時のパニックぶりも鑑み、医師から勧められたのが、膣ダイレーターを用いた挿入のトレーニングだったそうです。

はるかさん

ダイレーターは白い棒状の器具です。細いものから1号・2号・3号・4号までの4本セットで1万2000〜3000円くらいでした。

膣ダイレーター

膣ダイレーターは医療者の指導のもと患者自身が使用する医療器具。挿入トレーニングの他に、以下のような場合にも使われます。

  • 婦人科がんなどで放射線治療を受けたあと
  • 膣形成術のあと
  • 先天的な膣欠損症

(参考:日本性科学会 腟ダイレーターの開発と販売促進

当為 くま

私自身もこのトレーニングをしようかと考えているので、ぜひお話を聞かせてください。

はるかさん

このトレーニングを始めるときに、病院のスタッフさんに聞いたことをまとめますね。


トレーニング方法の流れ。

  • 最も細い1号から順に挿入していき、根元まで入りきったら2号、3号へ進む。

はるかさん

号が進むと突然太くなるように感じますが、1号の根元は2号の先端と同じ太さという作りになっています。したがって、根元まで入れば次の号の先端は必ず入れられます。

  • 4号は男性の平均サイズなので、これが入ったら実践にうつる。

(パートナーのサイズによっては5号に進む。)


トレーニングにかかる期間の目安

  • 1号を全部いれられるようになるまで2週間~1ヶ月。
  • ほとんどの人は1号にかかる時間が一番長い。
  • 1号が入ってしまえば、その後はもう少し早く次の号に進めることが多い。

はるかさん

私の場合、恐怖心がかなり強いので時間がかかるかも知れませんが、ゆっくり頑張れば大丈夫とのことでした。

練習の内容や頻度

  • 挿入後は出来れば10~15分くらい入れたままにして異物感に慣れる。その間読書等するのも良い。
  • 生理や体調不良の時以外は、なるべく毎日練習したほうがいい。とにかく慣れることが大切。

はるかさん

もちろん、人によって適切な使用頻度等は異なると思うのでご参考までに。

実際にトレーニングをしてみた成果や感想

当為 くま

実際にトレーニングを行ってみていかがでしたか?

はるかさん

最初の1か月ほどは全然うまくいきませんでした。
私は一体なにをやってるんだろう、練習なんて普通の人はしないのに…と惨めさを感じました。

10代の頃に本気で悩んでいた時の気持ちが蘇ってくるようで、耐えられなくなってしまったというはるかさん。そのまま半月以上練習からは遠ざかっていましたが、再開してみると思っていたよりも順調に進んだそうです。

はるかさん

中断していた期間も含め2か月くらいかかって、4号の根元まで入るようになりました。

当為 くま

ものすごい進歩ですね。

はるかさん

でも、まだ実際に性交渉はできていません。脚は以前より広げられましたが、指すら入れられず。結局怖くなってしまいダメでした。

当為 くま

自分で練習するのと、実際に相手の方と対峙するのとでは、全く違いますよね。

はるかさん

そうですね。それに練習の時でも、1号を含めすーっと入るわけではありません。20分くらいかけてゆっくり奥まで入れる感じです。

当為 くま

それは大変…心が折れそう…

はるかさん

余談ですが、ダイレーターで練習しても性的な快楽は全く感じません。無です。

当為 くま

もしかしてと自分に置き換えて少し期待しましたが、やっぱりそうなのですね。私も指が入ったときに、そのような感覚がまったく無だったのを思い出しました。

はるかさんは、しばらくこの練習を継続し、まずはご主人の指を受け入れられるようになりたいとのこと。少しずつでもダイレーターの号数を大きくできたという経験から、とても前向きに症状と向き合っているように感じました。

はるかさん

今はだめでも、最初の練習の時のように、まずは入口にあてるところから始めればゆっくりでもきっと大丈夫と思えます。
もしうまくいかなくても、今まで通りの関係に戻れば良いだけという安心感もあります。


最後に

私自身も入らないことに悩んでいる身として、今回の取材に関しても共感する部分が多かったです。

特に「こんなに痛いのに入る訳がない」と確信している自分と、「いつかできる」と思っている彼との感覚のギャップがとても辛かったという言葉は、自分の感情の中で言語化できていない部分でしたので、非常に心に刺さりました。

また、膣ダイレーターを用いた練習についても本当に詳細まで教えてくださり、トレーニングについても知ることができました。私もこのトレーニングをいつかしたいと思っていたので、内容を把握できて不安が少し解消されました。

当為 くま

改めまして、今回ご協力頂いたはるかさん、ありがとうございました。

はるかさんは、悩んでいるのは自分だけじゃないと思えることがどんなに心強いかを知った経験から、今回の企画に協力してくださいました。

当為 くま

もし少しでも興味がありましたら、上のバナーから詳細をご確認いただき、お気軽にお問い合わせください。

最後まで閲覧して頂きありがとうございました。

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